日本に生息するシロアリの種類
日本国内には十数種類のシロアリが生息していますが、建物に被害を与える種類はその中の3種ほど。ここでは3種のシロアリの種類や特徴について調査しました。クロアリとの関係性についても載せているので、参考にしてみてください。
建物に被害を与えるシロアリ
ヤマトシロアリ
引用元:日本しろあり対策協会 http://www.hakutaikyo.or.jp/faq/faq_cat/biology
ほぼ日本全域に生息しているシロアリ。ヤマトシロアリは亜種を含めると9種類にも及ぶヤマトシロアリ属の総称です。他のシロアリに比べて頭部が長く腹部が小さい特徴があります。水を運ぶ能力があまりないので乾燥に弱い傾向にありますが、湿った場所では活発に繁殖して巣を広げます。食害スピードは速くありません。ヤマトシロアリの羽アリは、主に4月から5月の日中に結婚飛行(繁殖活動)を始めます。
イエシロアリ
引用元:日本しろあり対策協会 http://www.hakutaikyo.or.jp/faq/faq_cat/biology
千葉県付近から西の太平洋岸や瀬戸内海沿岸、九州・沖縄地域に生息するシロアリ。海岸線を好む性質があります。食害スピードがとても速く、水を運ぶ能力に長けていることから、乾いた木材でも急速に侵食が進み、家屋に大きな被害を与えるそうです。
中には、100万匹も生息するような大きな巣に達するものもあり、その範囲が100mにまでなった例も。イエシロアリの羽アリは主に6月から7月の夜に結婚飛行を始めます。
また、食害スピードが速いイエシロアリを駆除したい沖縄在住の方におすすめの業者を紹介したサイトがあります。ぜひ参考にしてください。(※外部のサイトへ移動します)
沖縄で害虫駆除を依頼するなら?おすすめの業者を見るアメリカカンザイシロアリ
引用元:日本しろあり対策協会 http://www.hakutaikyo.or.jp/faq/faq_cat/biology
アメリカ西海岸が原産の外来種アメリカカンザイシロアリ。日本では東京を始め、神奈川・大阪・和歌山・兵庫・三重・福井・福岡・広島・鹿児島などで生息が確認されています。生息地の拡大は建築資材の搬送によって起こるため、国内のどこまで広まっているのか特定できないのが現状です。
繁殖に水分を必要とせず、乾いた木材や家具の中を食い荒らして巣を作ります。小さなコロニーを形成し、少数で移動するのも特徴。食い荒らした巣穴から、砂粒のような糞をさらさらと下に落とすため、壁の隅に溜まった糞を観察するとアメリカカンザイシロアリが発見されることも多いようです。7月~9月が結婚飛行のシーズンとされていますが、気温が高くなると活発になり、季節関係なく羽アリが発生します。
シロアリの天敵はクロアリ?
単体だと弱いシロアリには天敵が多く存在しています。その中でもクロアリはシロアリを好んで食べるとのこと。肉食のクロアリに襲われたシロアリはひとたまりもありません。他にもスズメやカエル、クモなどにもよく狙われます。とにかく外敵の多いシロアリは、個体数を維持するために巨大なコロニーを形成するのです。
ただし、クロアリがいるからといってシロアリがいないとは限りません。自然界ではシロアリとクロアリの巣が同じ場所に見つかることがあります。一説ではシロアリがクロアリに守ってもらう代わりに栄養源を提供している可能性もあるのだとか。
天敵の多いシロアリですが、それ以上の繁殖力があります。「家の周囲には天敵がいるから大丈夫」と思わず、定期的な点検を行なうことが大切です。少しでも気になるところがあれば、シロアリ駆除業者に調査してもらうことをおすすめします。